HMもーもーさん

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RAM IT DOWN/JUDAS PRIEST より鋭いリフと激しいサウンドが強調された作品

"Ram It Down"は、イギリスのバンド、ジューダス・プリーストが1988年にリリースした11枚目のオリジナルアルバムです。

ジューダス・プリーストと言えば、ボーカルのハブ・ハルフォードが「メタルゴッド」という愛称を持つように、一般的には"Heavy Metal"の代表的なバンドの一つと認識されています。それ故、前作("TURBO")かシンセサイザー・ギターを全面的に取り上げたポップな楽曲構成となったため、「ジューダスらしさを失った」と保守的なファンからは受け入れませんでした。

それもあって、この作品では前作同様にシンセサイザーを大部分に取り入れているものの、楽曲は鋭いリフと激しいサウンドが強調されたアグレッシブな指向に戻りました。かつては無かったようなスピードナンバーもこのアルバムでは収録されています。

1曲目の"Ram It Down"は、アルバムタイトルともなっていて、それにふさわしい激しい曲です。

「Ram It Down」の言葉には、「〜を打ち固める」の意味があるそうで、ジャケットの写真(地球をゲンコツで打っている)絵を見ると、なんとなくこのタイトルの意図が分かるような気がします。

5曲目の"Hard As Iron"は、このアルバムで一番のスピードナンバーで、このタイプの曲はこれまでのジューダスにはなかったと思います。

これもバンドの進化と捉えるべき。

6曲目の"Blood Red Skies"のリズム構成は、元ドラマーの自分にとってはとても興味深いです。前作の評価を受けて過剰に原点復帰を目指した為が、曲作りに多少わざとらしらも感じますが、個人的な気に入っています。

アルバムの仕上がりは、原点復帰ではなく進化であり、この作品の指向性が次の作品に繋がっているように思います。